猫好きオッサンのメキシコ在住半生記

猫好きのオッサンがメキシコに住み着いた半生記

猫好きオッサンのメキシコ在住半生記-5

メキシコに定住するまでの経緯-その5(メキシコシティーのホテル滞在)

タクシーのチケット売り場でソカロとだけ言いタクシー代を払い、ターミナルの出口でチケットを見せたら、タクシー迄先導されてソカロまで行く。

今も外観が殆ど変わらないメキシコシティー北ターミナル

メキシコシティーのソカロは大聖堂(キリスト教会)とその正面に市庁舎の建物が入りされている。ソカロは中央広場とでも訳せばよいのか何所の小さな村までもソカロが有り、教会とその正面に役場の建物が配置される構図は同じだ。

ソカロ 教会と正面に官庁の建物 何処の町に行っても規模は違うが同じ配置

ベンチに座って地図を拡げこれから向かうホテルを探していると、地図を眺めている足先に二人の足が立ち止まるのが見えた。スワ“物取り”かと思いきや、カナダから旅をしている青年二人で、ホテルを探しているのなら彼らのホテルに来ないかと勧められたが、親友との待ち合わせがあるホテルに宿泊する事を伝え、暫らく情報を聞いたのち、目的のホテルへ向かう。安ホテルではあるが割と清潔で俺のような旅行者が多かった。夜、久しぶりに風呂へ入ろうと共同のシャワー室を使うが、FとCのマークが入った蛇口のどちらが湯なのか判らず、交互に蛇口をひねるが湯は出てこない。仕方ないので水で体を洗い、別途に潜り込む始末。F=Frio(冷)C=caliente(温)

安ホテルのロビー

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翌朝8時ごろ空腹で目が覚める。ホテルから外に出た途端、日本の秋風のような爽やかな風にスカッとした気分となった。朝食を取れるレストランを探すも、日本の様な小ケースにサンプルが有る訳でも無く、スペイン語が分からなければ、注文する料理も分らないし、スイカ事件もトラウマで、入る勇気がなく暫く街中を歩いていると、結構屋台が道路わきで営業している事が分かった。ジュース―を打っている店や、タコスを売っている店があるが、タコスは良く分からないので、ハンバーグの絵のある屋台に立つ。身振りでハンバーグの絵を指し、身振りで飲み物を尋ねられて、「コカ・コーラ」と言ってみたら、「コカ?」と言われて、コカ・コーラがコカということが分かった。取り敢えず空腹を満たし、ホテルに戻り頭が回ってきたところで、ある程度スペイン語を話せなければ食事も満足に食べれないと思案する事となる。親友がホテルに尋ねて来るまでの約一週間、其処の屋台でハンバーグとコカ・コーラで済ます事になる。

屋台のハンバーグ

又、物価が日本で得た情報の倍はする事がわかり、持ち金では半年持つかどうかという事に、アルバイトの必要性があり、親友が来るまでの間、色々と考えることも多く、退屈なことはなかった。

約十日後に、親友がホテルに尋ねて来たので、先ずは、食事につれて行ってもらう。彼は大学時代にスペイン語クラブに居ただけあってスペイン語が堪能で、頼もしい限りであった。