猫好きオッサンのメキシコ在住半生記

猫好きのオッサンがメキシコに住み着いた半生記

猫好きオッサンのメキシコ在住半生記-6

メキシコに定住するまでの経緯-その6(アルバイトとスペイン語の勉強)

 親友に何が食べたいと聞かれ、ハンバーグ以外なら何でもということで、メキシコの定食屋へ連れて行ってもらった。スープとメインのミートボールをトマトスープで煮込んだ料理。ミートボールの中には茹で卵の1/4が入っており、辛いのを除けば美味しかったのを思い出す。その後、親友の大学時代の先輩の所へ向かい、メキシコ市に滞在中は、アルバイト先や住居などを探すのに何かと相談に乗ってもらえることとなり大いに安心する。スペイン語は親友の大学に留学した女性を紹介してもらい、個人レッスンを受けることとなった。週3回、月水金ワンレッスン2時間で予習復習を含めて結構猛勉強した。

 ホテル住まいも幾ら安ホテルといっても長期滞在になると相当な出費となるので、友人の先輩のアパートに居候させてもらう事になり、その後、民芸品で知り合った友人たちとアパートをシェアして済むようになった。

一般的な定食屋

 アルバイトはメキシコ民芸品店で日本からの旅行者が買いに来る時だけアテントをする臨時店員、スポットのパートタイムを取り敢えず友人の先輩に紹介してもらい少しでも持ち金を使わないように努める。この店で知り合った同じようなバックパッカーと休日を過ごしたり、色々情報を得たりと最初の一ヶ月くらいは暮していたが、彼らの浮草的な生活スタイルと、少ない稼ぎの民芸品店のアルバイトにもう少し地に足の着いた仕事がないかと思っていた矢先、友人の先輩が勤務している某商事会社に、出張で来ていた某重電メーカーの技術者(Y氏)と知り合い、休日はその技師に食事など色々とお世話になっていたが、アルバイトの件で別の仕事を探していると自然と口から出て来た。

メキシコ民芸品店

 運の良い事に偶々同じ重電メーカーの別部門がメキシコ地下鉄の大量受注を落札し人手が居るからアルバイトで雇ってもらえるかも知れないという事になり、早速、駐在員の方を紹介してもらう事になった。その後、現地会社に社長として来られていた、S氏に引き合わされ、簡単な口頭と筆記の試験を受け、メキシコシティについて、約2ヶ月が経過し、スペイン語の猛勉強のお蔭もあって、採用となる。これが、俺のメキシカン・ラプソディーの始まりであった。

 会社勤務の当初、一応工学部卒という事で、技術系の部門へ配置となり、プロジェクトの為の工場建設の為に出張に来ておられたエンジニアの方の通訳業務を暫く任される。その当時は続々と各部門から色々な方々が出向もしくは長期出張でメキシコに到着され、ガランとしていた社屋に活気があふれて来た。地方にある工場建設用地へ建設技師の方のお伴をしていくと、土地の整地をしている最中であったが、当時アルバイトとして採用されていた俺が、まさか工場建設後にそこに勤務する事になるとは思いもしなかった。まぁ、大学を出たばかりで、社会経験もない俺は、怒鳴られっぱなし。

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 工場建設が始まって建設技師の方が工場近くのホテルへ宿泊地を既に移られていた時のことだが、朝一番に突然電話がその人から掛って来た。「お前、建築資材の件でサイトに到着する時間をしっかり決めなかっただろ!おかげで深夜に呼び出されて大変だったんだぞ!、今度ドジったら、次回からはお前が材料荷下ろしに来い、俺は行かないからな」と大変な剣幕で身がすくむ思いだった。電話の後、当時の上司に半分諫められ半分慰められた。兎に角、毎日が勉強々々。その7へ続く

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