猫好きオッサンのメキシコ在住半生記

猫好きのオッサンがメキシコに住み着いた半生記

猫好きオッサンのメキシコ在住半生記-その2

メキシコに定住するまでの経緯-その2(渡米)

大学を卒業する前年から第二次オイルショックの影響で日本経済が悪くなり、新卒の採用が厳しくなった事もあって、一年間スペイン語の習得も兼ねてラテンアメリカを旅しようと計画。遊学の為の軍資金を稼ぐことに時間を取られながら最後の単位習得と卒論も書き始める。大学最後の年は、人生で一番頑張ったかもしれない。

十和田湖へツーリング

晴れて卒業できた俺は、卒業式から3日目には羽田空港(当時は成田空港は未だなかった)からロスアンゼルスへ飛び立つ。飛行機に搭乗して着席した時の、達成感とこれからの不安が入り混じった気持は、今だにあの情景と共にこの記事を書いていると思い出される。当時の飛行機では燃料補給の為ハワイでワンストップ。給油中にアメリカ入国審査を受け、空港付近を散策した事を思い出した。マダマダのんびりした時代であった。

 

再び飛行機に搭乗し、いよいよアメリカ本土へ。着陸時刻は確か夕方の4時前後であったと思うがロスアンゼルス空港に到着。着陸寸前の地上景色からは日本とは全く違う幅広の道路と、乗用車よりピックアップが目立つ、車といい、道路といい全て大柄な印象を受ける。ディズニーランドで遊ぶため、付近のホテルを予約しているところまでが、旅の計画で、その後は行きあったりばったりのバックパッカーとして旅を続けることになるが、先ずは、どうやって予約したホテルに辿り着けるか。。空港からバスに乗ったのは覚えているが空港バスだったのか忘れた。

バスの中で同年代の女性と会話し、旅行する分には英語が通じそうなので、少し安心する。ホリデイインに着きチェックインを済ませてホッとしたらお酒が飲みたくなってきたので、バーに寄ってみるが、パスポートを見せろと言われ、意味が分からず部屋に戻る。緊張と疲れからシャワーを浴びたら直ぐ眠ってしまった。目が覚めてから昨日はパスポートを見せろと言われたのはビールを頼んだので、どうやら未成年者と思われたからだと気が付いた。

翌朝の朝食は、ルームサービスにしたがベーコンエッグと注文するも、多分スクランブルエッグか目玉焼きか尋ねられたと思うが判らず適当にYesといったら、目玉焼きが来た。この頃から楽観主義の俺も食事に悩まされる事となる。朝の9時ごろチェックアウトし、いざディズニーランドへ。夕方まで遊んだ後、ロスのダウンタウンにあるリトル東京へ向かい、夕食に日本食を食べ落ち着きを取り戻す。リトル東京内の安ホテルへ泊まり、日本人の若者から色々と旅の情報を得る。異口同音にメキシコから南米へ向かうというと、変り者のような目で見られた。まぁ、自分でも変わり者と思うから気にはしなかったが。

 

ホテルでアーカンソーから車で来た若者と親しくなって、色々と彼の友だちの所へ連れて行ってもらったりしながら、一週間ほど過ごしながら、心の準備を始める。その3に続く